「いただきます」「ごちそうさま」その心とは
潮文庫より出版されている鏑木蓮著〖見えない鎖〗の解説を読んで感動しましたので!
医学博士・管理栄養士の本多京子さんの解説です・・最初に本多先生はこのように
「いただきます」「ごちそうさま」・・この作品から思い起こしたのがこの言葉でした
私も73年近く生きてきてこの言葉の持っている深い意味を知りませんでしたので・・
~御存じの通り、日本人は毎朝毎晩、食事の前後にこの言葉を口にしてきました。
ところが最近では、こうした挨拶もせずに黙って食事をする人が増えてきたように
思います。なかには自分でお金を払っているのだから、「いただきます」などと
言う必要がないという人さえいるそうです。人は何かを食べずには生きていけない
動物ですが、その食べ物はそれぞれ命あるものです。
野菜や果物などの植物や、肉・魚のような動物の命をいただいて、生かして
もらっているのです。米や麦などの穀物も、言ってみれば一粒一粒が命そのもの。
春夏秋冬と四季のある我が国では、それぞれの季節に食べ物が一番おいしい旬が
やってきます。その自然の恵みに感謝しながら、植物や動物などの命をいただく
ことを「いただきます」という言葉で表すのです。
またそうした命の素になる食べ物を育てたり、運んだり、調理してくれた人への
感謝の気持ちを表す言葉が「ごちそうさま」です。
ごちそうさま〈ご馳走様〉に「走る」と文字が入っているのは、走り回って
食事を整えてくれたであろう見えない人を思い、気持ちを伝えるためなのです。
「いただきます」「ごちそうさま」は、どちらも自分の命は自分だけのものでなく、
「見えない鎖」でつながっていることを表しています。~
目から鱗が落ちるとは、正にこの事です、恥ずかしながらここまで深いとは知らなかった
そして次に本多先生は、最近では簡単に手に入るお惣菜、レトルト食品を利用して
一人ひとりが好きなものを食べ、誰もそれを気にしない家庭が増えていると指摘して
この様な家庭では会話も生まれず、食事を用意する人への感謝や、食べ物そのものへの
感謝の気持ちが生まれて来ず、「いただきます」「ごちそうさま」という言葉の意味を
もっと真剣に考える必要があると、又「料理」と云う言葉についても・・
~また、出来合いのお惣菜や加工食品、外食などの割合が増え。自分で料理する
という人が減っています。料理の「料」という文字は、「米」と「斗」で
成り立っています、これは米を枡ではかるという意味で、つまり食材の分量を
はかること。「理」は「ことわり」、つまり物事の筋道を表しています。
料理とは、食材の分量をはかって筋道を立てながら仕上げる作業なのです
この様に我々が忘れていた・・と云うより気にも留めていなかった事を教えられて
今一度「いただきます」「ごちそうさま」の意味を考えてみては、("^ω^)・・・
同じことが「ありがとう」「すみません」と言葉にもあるように思います
最近、この二つの言葉と、「おはようございます」が聞かれなくなっています
悲しい事ですね("^ω^)・・・!一日の始まりの挨拶が出来ないのだから
仕事も出来るわけありません、せめて「おはようございます」と云われたら・・
「おはようございます」の返答ぐらいは、したいものですね・・無いのですね~
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